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2009年 08月 23日
必冊!赤坂 そのおまけ「正常な人間とは」と彼は言った。 「正常な人間とはなんだろう? ひどいこと、下劣なことを一度もしたことのない人間だろうか? その通り。 しかし下劣なことを一度も考えたことがないなんて人間がいるだろうか? いや、ひょっとしたら考えたことさえなくても、十年か三〇年か前にその人間のうちにひそむ何かが勝手に考え、湧き出てきたことくらい、あるんじゃないかな。(中略) さて、今度はこんなことを想像してみてほしい。あるとき突然、他の人たちの真っただ中で、昼日中にそれが実体化して肉を備えた姿となって現れ、きみにまとわりつき、それを叩き潰そうとしてもどうにも叩き潰せない - そうなったら、どうだろう? それはどんなものだ。」 私は沈黙していた。 「ステーションさ」と、彼は低い声で言った。 「それがつまりソラリスの宇宙ステーションなんだ。」 ![]() 「ソラリス」スタニスワフ・レム著 沼野充義訳 国書刊行会 SF作品のこの名著の中に「赤坂」は出てこない。「おまけ編」ということでお許し願いたい。 この著書をもとにソビエトの名映画監督アンドレイ・タルコフスキーが撮った作品が「惑星ソラリス」(邦題)だ。1972年の作品。(日本公開は1976年) 映画は著書に忠実に映画化されているわけでなく、原作にはない登場人物や設定が施されている。 映画の中に原作には出てこない地球の未来都市が登場する。 その場面の中にその当時の赤坂見附界隈が写っている。 http://www.youtube.com/watch_popup?v=P8ttY9WgS54#t=12 ソビエトから来日した監督には、大都市の中をすり抜ける首都高から見える東京の風景が、未来都市に見えたのだろうか。 近日行われる某国の選挙CMである党の総裁がしゃべっているその背景もほぼ一緒だ。 撮影はその党の屋上で撮られたものらしい。赤坂ってやっぱり真ん中なんだな。 〝楽〟が学生の時に使っていた教科書に「ソラリス」の抜粋が載っていた。 「虚構という枠組みが最大限に生かされ - 気高いものとして長い間讃えられてきたヒューマニズムという人間の精神を考え直す前提」が提示されている、と解説がついている。 なるほど、難しい・・・。
by akasaka_hiyoko
| 2009-08-23 01:03
| 赤坂番外編
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赤坂で活動し、街を愛するメンバーが綴る日記。赤坂の老舗若旦那や、さまざまな業種の人たちが語る赤坂をお楽しみください!
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