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赤坂ひよこ日記

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必冊!赤坂 赤坂プリンスホテル


「念には念を入れ、迂回に迂回を重ねて、赤坂プリンスホテル旧館の車寄せに城山が降り立ったのは、午後六時五分前だった。玄関で待ち受けていた支配人に「どうぞこちらへ」と慇懃(いんぎん)に促され、二階の個室に通されると、そこには誰もいなかった」


必冊!赤坂 赤坂プリンスホテル_b0165000_2346194.jpg必冊!赤坂 赤坂プリンスホテル_b0165000_23463563.jpg必冊!赤坂 赤坂プリンスホテル_b0165000_23464925.jpg








「レディ・ジョーカー」 高村薫著 新潮文庫

単行本出版が1997年12月というのだから、
およそ13年経ってようやく文庫化された小説。
上・中・下巻と読み応えもたっぷり。
この作者ならではの骨太な文体もあって、
いや~読むのに時間がかかりました。
(高村薫は文庫化に際して本文を改訂することで有名、題名を変えることもある)

城山恭介は日之出麦酒代表取締役社長。
城山は先日、「レディ・ジョーカー」と名乗る者たちに拉致誘拐される。
解放され一命は取り留めたもの、会社は引き続き犯人達より脅迫されていた。

ホテル「旧館」の一室で会うのは与党の大物代議士。
総会屋が日之出麦酒に持ちかけている、山林にある別荘を40億円での購入依頼の件。
この代議士はこの話を後押しするために城山を呼び出したのだ。
城山は重なる苦難に立ち向かう。

「赤坂」の名と付いているホテルでは代表格の赤坂プリンスホテル(現在はグランドプリンス赤坂)。
来年三月には休業、取り壊しということで、
赤坂に関わるものとしては諸所考えることがあるだろう。
といっても、上記の「旧館」はいまのところ保存される予定である。

「旧館」はもともと大韓帝国最後の皇太子「李 垠(り ぎん)」のお屋敷だった。
屋敷は戦後に売却され、改築し赤坂プリンスホテルとなり、
1983年に新館がオープンして「旧館」と称されるようになった。

なくなるホテルもあれば、残るホテルもあり、
10月22日には「ザ・キャピタルホテル東急」が開業する。
こちらは「赤坂」と付けず、「永田町」にあることをアピールするようだ。

さて、「レディ・ジョーカー」を読む前に、
同じ高村薫の「閑人生生 平成雑記帳2007-2009」(朝日文庫)を読んだ。
「AERA」に掲載されているものをまとめたもの。
こちらもお奨め、雑記帳だけに読みやすかった。
by akasaka_hiyoko | 2010-05-26 00:10 | 赤坂番外編